演劇祭が中止。そんな中動き続ける、SPACのエネルギー
静岡にいたときに何度となく観に行ったSPACの舞台。
予定されていた国際演劇祭が新型コロナの影響で開催できない!という今、
総監督の宮城聰さんはじめ、みんなで
今できることを模索し、チャレンジする姿を見せてくださっています。
本来なら、「しずおか・せかい演劇祭」として大型連休に開催予定だったもの。
それを、「くものうえ・せかい演劇祭」に改めて、
主にネットで発信を続けてくださっています。
zoomで稽古、電話で名作劇場、
アーティストトークや映像の配信等々、
まさにクリエイティブです。
UDトークを教えてもらいました
一方、このところ散発的に行われている長野市保健所長の会見。
長野市内で新型コロナ感染症の感染者が確認された際の発表等をしています。
民放ローカルのYOUTUBEサイトで、中継を見ることができますが、
各地の知事会見にあるような手話通訳、そして、字幕もありません。
そこで、UDトークの登場です。
UDトークは、会見に字幕を付けるなど、
音声情報をAIを使って文字化できる、
コミュニケーションのユニバーサルデザインに役立つアプリ。
長野市保健所長の会見に、
UDトークで字幕を付けるように活動してくださっている方々がおり、
それを教えていただきました。(感謝)
その直後、
SPACのオンラインプログラムの一部にも
UDトークが導入されていることを知りました。
保健所長の会見が今後ない(=新規感染者がいない)ことを祈りつつ、
SPACでUDトークを体験してみました。
UDトークでわかりやすく
SPACのUDトークを使ったプログラムのうち、
私が見たのは、ロシア人監督とSPAC総監督との対談です。
UDトークの応用編で、外国語対応もあるそうですが、
今回は日本語だけの対応とのこと。
その注意書きを見つつ、
SPACで配信される対談の画面と、
UDトークの字幕が出てくる画面をPCに並列させてみました。
PCのスピーカーでよく拾えない音も、
UDトークが文字にしてくれるので、理解しやすいですね。
UDトークで空耳アワー
そして今回、予想外に楽しく、はまってしまったのが、
ロシア語を拾って無理やり日本語にしてくれるところ。
実際のトークでは、
日本ととロシアの出演者の間に、通訳の方もオンラインでつながっていて、
互いの言葉でつないでくれます。
UDトークは、
日本語も、ロシア語も、通訳の方の言葉も、すべて文字化してくれます。
ロシア語の部分はずっと「空耳アワー」状態。
「モスクワ」は「マスクヴァ」みたいな発音ですが、UDトークで「益子は」となったり、
「とても」という意味の「オーチン」が「お家」になっていたり、
不思議な日本語の文字列、文章が楽しくて、楽しくて。
本題とは別のところで大笑いしながら見ていました。
これはもう、これで別の楽しみ方ですが。