6月1日に「令和2年度 第1回長野市災害復興本部会議」が開催され、報告の資料が届きました。
このうち、多くの方の関心が高いと思われる河川設備の復旧情報について、先ずご紹介します。
今回の報告の対象になっている施設は次の通りです。
河川・排水機場など被災施設の復旧状況の概要(6月1日)
復旧状況の概要
これを見ると、出水期前に
- 千曲川、蛭川は堤防の災害復旧が完了。
- 浅川は一部が完了せず。
- 但し、いずれも堤防そのものの工事を指していて、のり面や道路の整備はまだかかる。
排水機場・雨水ポンプ場では
- 浅川第二、小森第一 ⇒ 5月中に本稼働
(以下はまだ工事中)
- 大道橋排水機場 ⇒ R2.7月本稼働
- 赤沼、三念沢、沖雨水ポンプ場 ⇒ R3.3月本稼働
- 長沼排水機場 ⇒ R3.4月本稼働
- 浅川第一排水機場 ⇒ R4.3月本稼働
これらの排水機場等は今年7月、そして来年度以降に本格稼働予定となっており、それまでは仮設備で排水ということです。仮設備の排水能力が問われます。
塩崎の堤防の様子
私の近くで被害の大きかったところをピックアップします。
篠ノ井塩崎地区で大きな被害があったのは、伝説もある軻良根古神社(からねこじんじゃ)のすぐ脇。ここは、文字通り川が大きく曲がるところで、堤防に水の力が強く当たる場所でもあります。
東日本台風では、堤防が「あわや」というところまで深くえぐられ、また堤内(宅地側)の法尻に設置されていたブロックも倒れてしまいました。
ここは、出水期までには原型復旧と宅地側の法尻補強が行われるとのことです。
小森第一排水機場
小森にある第1排水機場は、5月中に本稼働が始まり、引き続き、防水工事が行われるとのことです。
資料全体はこちらです↓
河川・排水機場など被災施設の復旧状況~出水期に向けた取り組み~(PDF)
昨年の経験から、防災に対する意識は高まっていますが、新型コロナウィルス感染防止のため、各地の防災訓練をどうするか、地区の役員さんも思案されています。
また、避難行動も、感染拡大防止の観点から、特定の場所に大勢が集まることを避ける方法が模索されています。長野市では、避難所で世帯ごとのスペースを広く取る方法を実験しています。また、自宅や親せき宅等に分散避難することも検討されています。
このような状況ですので、地域の訓練を待たずに、ご家族や職場で早めに相談しておくことが大事ですね。