もし新型コロナにかかったら、子どもは、高齢の家族は、ペットは・・6月定例会、福祉環境委員会質疑から

令和2年6月定例会の報告です。

所属する福祉環境委員会で、こども未来部及び保健福祉部の所管事業調査において質問をし、それぞれの担当者から回答をいただきました。


【目次】


質問 家族が感染したら、残された子供、高齢者、ペットは?

もし新型コロナに感染したとき、お子さん、高齢者、ペットなど、ご自身が面倒を見なければいけない家族などがいたとき、行政の支援やケアはあるのか?という質問です。

回答

各担当からの回答をざっくりまとめると、子ども、高齢者、ペットいずれも

  1. 家族や親せき、知人で頼れる人がいるか。
  2. 頼れる人がいないときでも、利用できる有料のサービスがあるか。(ペットの場合、ペットホテル等)
  3. それも難しい場合は、行政が支援サービスの専門家を派遣したり、預かりを調整。

という流れの対応になります。

このまとめですと行政が出てくるのは3番目?という感じに見えますが、手放しているわけでなく、感染者それぞれのケースに関係する部局が連携して対応にあたることになっています。

高齢者の場合

在宅で介護を受けている方は、家族が感染したとしても、そのまま在宅で生活できるようにするのが基本。ケアマネージャーさん等の介護事業者、市の保健所や福祉部門が連携して、対応を調整していくことになっています。

ここまでは、議会の一般質問でも他の議員さんが質問されていました。

また今回の委員会でさらに回答をいただいたのは、介護認定されていない場合でも、家族の入院等で生活に支障が出るような場合は、同様に行政でケアを検討してもらえるとのことです。

子どもの場合

ご家族、親せき等、個人的に預け先がない場合は、長野県中央児童相談所で一時的に過ごすことができるそうです。

これは、国、県からの通知に基づくもので、こども未来部、長野市保健所、長野県中央児童相談所で役割分担や対応方法を検討して決めてあります。

ペットの場合

ペットの場合も、親せき、ペット仲間、行きつけの動物病院やペットホテルに預けることが最優先です。

それができない場合、動物愛護センターへ一時預かり等の相談をすることができます。

赤江珠緒さんの問いかけ

この質問の一つのきっかけは、フリーアナウンサーの赤江珠緒さんのケースを、ニュースなどで見聞きしたことです。4月の中旬にご家族の感染がわかり、その後、ご自身も感染が明らかに。(その後入院、退院。6月にはレギュラー番組にも復帰されたそうです)

赤江さんには小さいお子さんがいらして、子どもに感染するのではないかという不安な生活、万が一の時に頼れる家族が近くにはおらず、子どもはどうなるのか・・といった趣旨のコメントを、ネットやテレビで見ていました。

感染したとき、家族を守る、家庭を維持していくことの問題に気付かされた事例です。

感染者のペットに関して

ペットに関しては、環境省動物愛護管理室から4月17日に事務連絡が出ています。

連絡の中には次のように書かれています。

 今般、新型コロナウイルスの感染者が飼養するぺットの預かりを含むペットの取扱いについて、飼い主等からの相談等の増加が見込まれることから、別添のとおり、御対応いただきたい事項をまとめましたので、御了知いただきますとともに、飼い主等への必要な対応がなされるよう、それぞれの地域の実情を踏まえて、適切な御対応をお願いいたします。

 言うまでもなく、感染者が飼養するペットについては、日頃より万一に備えて飼い主自身が家族や知人の預かり先を自身で検討していただくことが原則ですが、感染者について、比較的長い期間の入院や隔離措置等が求められる等の緊急事態であることから、人の感染症の担当部局(保健所)の負担軽減等を図り、国民の生命・健康を守る観点から、特段の御配慮をお願いいたします。

 そして、実際の依頼事項はこちら

新型コロナウイルス感染者の飼養するペットの預かり等の相談への対応について(依頼事項)
1. 感染者が飼養するペットの預かり等について円滑に相談することができるよう、動物愛護管理担当部局や地方獣医師会等、相談対応窓口の明確化について検討すること。
2. 民間での預かり支援や預かり施設への輸送の支援等を行うペットホテルや動物病院等について、地域実態の把握に努めること。
3. 各自治体の実情に応じて、動物愛護管理センター等の自治体の所有する施設での受入可能性について検討すること。
4. 預かりに係る相談に対しては、別添の情報等も参考にしながら、適切な情報提供に努めること。

ということですので、ペットを飼われている方で感染・入院となった場合には、ご自身の知り合いのほか、長野市保健所の動物愛護センターも相談に乗ってくださいます。

 下のチラシも、環境省のサイトから。普段から飼い主が、万が一の時の対応を考え、準備しておくことが大事とのこと。チラシの左下のイラストが泣けてきます。

そして、家庭においてもBCP(事業継続計画)が必要なのだと考えています。(我が家は今は程遠い状況です)

f:id:higashikata-miyuki:20200629175041p:plain
ペットを飼っている方へ~新型コロナウィルスへの対応