長野市保健所 6月の猫の休日譲渡会

長野市保健所の保護猫

春先の発情、約2か月ほどの妊娠期間を経て、例年、4月頃からは猫の出産シーズン。そして、それが顕在化する今頃は、子猫を中心に、猫に関する相談が増えてきます。

ということで、長野市保健所で6月19日に開催された猫の休日譲渡会に出かけてきました。

休日譲渡会の様子

休日譲渡会は、市民のボランティアさんが保護している猫を保健所の動物愛護棟(猫舎)にお連れいただいています。猫を飼うことを検討している方は、保護し、日々お世話をしている方と直接コミュニケーションをとれて、性格、体調、お気に入りのことなどいろいろ聞けるのがとても参考になると思います。(ボランティア団体さんが開催する譲渡会も同じですね)
ペットショップでは品種、毛色(模様)、性別、ブリーダーが判断材料かと思いますが、こうしたところのネコたちには、さらに深い背景があります。子猫も、大人の猫もいますし、けがや病気持ちのコもいますから。


猫を取り巻く状況

伺った話では、テレビ(サンシャイン池崎さんなど芸能人が保護猫を飼う企画など)の影響がみられ、保護猫への関心が高くなったり、人慣れしていないコでも愛情を注いでいきたいと意欲を見せてくれる方もいるそうです。

また、市民ボランティアさんによる保護、TNR*、譲渡会等の活動(頭が下がるぐらい熱心な方が多い)の効果も出ていると思う、とのことでした。

*Trap(トラップ・捕獲、Neuter(ニューター・不妊去勢手術)、Return(リターン・元の場所に帰す)。猫も、鼠算のようにどんどん子供を産むことができます。そこで、野良猫などが無造作に増えるのを抑え、発情によるけがや事故のリスクも低くできます。これが、殺処分ゼロや、地域での猫に関する苦情を減らすことにつながります。

一方で、ご高齢で飼えなくなってやむを得ず手放すケースが増えたり、外にいるネコへの無責任な餌やりで、ご近所迷惑になっている事例もあるとか。

高齢者の世帯、単身世帯の増加、都市化などをふまえ、これまでと変えていかなければいけない課題があります。
より良い社会のために、責任あるペットの飼い方、地域猫活動などへ、より多くの方に関心を持っていただき、取り組んでいきたいと考えています。


長野市保健所の譲渡会は3種類

通常の業務時間(平日の午後、13:00~15:00)
平日夜の譲渡会 (毎月第1木曜日と毎月第3水曜日、17:30~20:00)
休日の譲渡会(ボランティアさんの保護猫を含む) (毎月第3土曜日)

会場はどれも、長野市保健所の猫舎・動物愛護交流棟です。(長野市若里六丁目6-1、日赤の東側)
なお今は、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、どれも事前予約制になっています。ご興味のある方は、長野市保健所の動物愛護センター(262-1212/ワンニャンワンニャンとおぼえるとよいですよ)へお電話ください。
長野市保健所動物情報トップページ https://www.city.nagano.nagano.jp/site/naganoshiaigo/