篠ノ井わくわく広場とは
私の住む長野市は、2019年の台風19号(令和元年東日本台風)で、大きな被害を受けました。長野市の被害というと、市北部、長沼地区の千曲川堤防決壊が特に知られていますが、市南部の篠ノ井や松代地区でも千曲川の越水や内水氾濫があり、広く被害を受けました。
被災したお子さん、親子さんに何か支援できないかと、有志4人が発起人となり、「篠ノ井わくわく広場」を10月下旬に立ち上げました。ボランティアさん、様々な協力団体さんの力を借りて、託児や遊びの提供を、2019年11月から今年年2月にかけて5回、7日間行いました。しかし、今年3月以降は新型コロナの影響で開催できずにいました。
第6回はコロナ対応&アニバーサリーの特別企画
災害を経験してみると、「まさか長野でこんな被害にあうとは」「これまで防災に関心がなかった」「いざという時に、子どもや自分を守るためにどうしたらよいか、ちゃんと考えたことなかった」「情報はいっぱいあるけれど、何を信じたらよいかわからない」という自分たちがいました。
そして、次にやってきた新型コロナは子育て家庭に追い打ちをかけるように影響を与えています。
台風の被害とコロナの影響。家庭生活、子育ての苦労やストレスがいつも以上に膨らんでいる状況を、発起人たちそれぞれの立場で感じてきていました。そこで、令和元年東日本台風から1年たつ頃に、これまでの活動をふまえた催しをしよう!となりました。
アニバーサリー企画として、防災をテーマに取り上げました。「防災がライフワーク!」という方にアドバイスいただいた内容。でも、親子で参加いただくので、子どもでもわかるように、そして、楽しさがなければ!ということで、クイズやワークショップも取り入れた構成です。
今日のプログラム
ハザードマップの確認
自分の家は、大雨になったら浸水するの?一番近い避難所はどこ?
長野市の洪水ハザードマップと防災タウンページをみて、シールを貼ったりして位置を確認。想定されている被害や避難について親子で考えます。
防災クイズ大会
雨のため、篠ノ井駅前商店会で開催予定だったクイズラリーを急遽変更し、室内のクイズ大会になりました。
- 台風の渦は時計回り?反時計回り?
- 洪水になって歩いて避難するときにはくのは、運動靴?長靴?
- 夜中に洪水の避難指示が出たら、周りの様子が分からないので、車で安全区域で避難する?それとも自宅の2階へ避難する?
等、8つの質問をみんなで考えます。正解すればいいのではなく、なぜそれを選ぶか、どういう行動をするかの理由を考えて判断する力をつけていきたいですね。
そして、クイズに正解するたびに、防災グッズがたまっていく仕組み。これらのグッズは、ONE NAGANO基金の第2次助成のほか、様々な協力団体などからご提供いただきました。
ワークショップ
ペットボトルランタンづくりと新聞スリッパづくり
「ながの災害・防災ネットワークみらい」さんから4名にお越しいただき、ワークショップ。
台風 19 号を忘れないためのメモリアル紙芝居鑑賞
会場を内堀公民館に移し、篠ノ井で活動する「信州なでしこ隊」と「寺子屋ダンディ」のみなさんによる朗読劇を鑑賞しました。
今回の企画には、長野市の後援、ONE NAGANO基金の助成をいただき、ボランティアさん、複数の団体の御協力をいただきました。ありがとうございました。
参加者等の感想をいただきましたら、またご紹介したいと思います。